年忌法要をつとめる意味

年忌法要をつとめる意味

2019.10.27

お知らせ

私たちがつとめる年忌法要とはどういった意味があるのでしょうか?
年忌法要とは亡くなった方をしのぶとともに、家族や親族が仏前に集い、仏縁を結ぶための法要であります。つまりは大切な方の仏事を通して私たち自身が、仏さまに手を合わせ仏法に心を寄せていくということに大きな意義があるのです。

ともすれば今生きている私たちは、亡くなったあの人は今頃成仏しているのだろうか?あの世で迷っておられるのではないだろうかなどといろいろと考えてしまいます。
そのために、お経を上げてもらうことによって迷わず成仏してもらうのだとか、死んだ人の魂が浮かばれるようにとか、自分なりの理解によって納得している方も多いのではないでしょうか?

でも実際は亡くなられた方は、既にお浄土で阿弥陀如来によって救われているのであり、
逆に救われなければならないのは今生きている私たちなのであります。
そんな私たちを見て、亡き人は「仏さまの教えに出あってほしい」「手を合わせる人生を歩んでほしい」「真実を見る眼(まなこ)を持ってほしい」と、いつも私たちに願っておられ、呼び続けておられるのであります。

「亡き人を案ずる私が、亡き人から案ぜられている」という言葉があります。これは先祖を心配している私が、それより先に、この私が先祖から心配されているという意味です。
今は亡き人の声なき声をメッセージとして聞き、手を合わす世界によって再び出あい、そのお導きに感謝し、いつまでも忘れず亡き人の願いに応えていくことが年忌法要をつとめる大切な意味でもあるのです。


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